MIHO MUSEUM -若冲ワンダーランド-


若冲ワンダーランド

大好きなMIHOミュージアム、秋の展観を鑑賞に訪れました。
今回は皆様もおそらく御存知、伊藤若冲。ワンダーランドと名付けた所以は、若冲の描く絵が、当時流行した「写生」とは少し異なる不思議な世界であった事からだそうな。
確かに若冲の絵を観ていますと、美しく一枚一枚鶏の羽が描かれているかと思いきや、顔は若干鶏の顔とは違っていたりユーモラスだったり、それでも現実の鶏以上に躍動感に溢れていたりと不思議な感覚を覚えます。
今回の目玉は、近年民家から新たに発見されたという象と鯨の屏風。これはまさにワンダーランドでした。圧倒されるような…、でもくくくっと笑いたくなるような、なんとも不思議な巨大な鯨と象の屏風。黒い鯨に白い象。地球上最も大きな哺乳類と言われる鯨に、これまた大きな神聖な白象。これを屏風におさめた若冲の心や如何に?!
その他未だ観たことなかった作品なども出展されており、非常に興味深い展観となっていました。
信楽の山奥ということで、少しばかり紅葉も始まっていますよ!是非おでかけになってみてください。
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