大型連休


大型連休

公的機関における休日を基準に見ていくと、19日(土曜日<休日>)、20日(日曜日<休日>)、21日(敬老の日<祝日>)、22日(国民の休日<休日>)、23日(秋分の日<祝日>)の5日間の連休でした。
ブログをご覧になっている皆様は、どのようにお過ごしになられましたでしょうか。きっと有意義な連休だったことでしょう。
さて、今回の連休には、敬老の日と秋分の日という2つの祝日がありました。
ご存じのこととは思いますが、祝日とは「国民の祝日に関する法律」(昭和23年法律第178号、以下「祝日法」と表記)によると、第1条に、「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを『国民の祝日』と名づける」とあります。
ということは、祝日には元来意味があって、それらのことを「祝う」・「感謝する」・「記念する」ためにあるということになります。ちなみに「祝日法」によると、敬老の日は「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことが記述されています。
老人を敬愛し、長寿を祝う。祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。
これらの事柄を、国民の祝日として休日にし、日本国民がこぞって行う。私たちの祖先には、このような美しい価値観があったことを、今更ながらとても誇らしく思います。
ただ、確かに連続した休日であったことに間違いはないのですが、「祝日も休日なのだから、休む権利がある」と言わんばかりに、休日であることの方を強調しているような風潮があるように思えたのは筆者だけだったのでしょうか。それとも、これが現代の価値観・常識であり、ひょっとして、上記の価値観自体が、非常識になりつつあるのでしょうか。
このような風潮は、とても残念なことだと思うのですが。