禅文化研究所、新刊のご案内です。
『プチうつ 禅セラピー』を、明日11月18日に新刊発売します。
本書は、季刊『禅文化』に「和尚さんの身体講座」を連載していただいている、京都嵐山の薬師禅寺の住職で、鍼灸師の資格を持つ樺島勝徳和尚の書き下ろし新刊です。
弊所の発行書籍としては、ユニークな一冊です。
書店に行って、家庭の医学のようなコーナーに行くと、今どきは「プチうつ」という言葉の入った本を沢山みかけることでしょう。普通の現代日本人に起きているこの現象を、禅的な発想からとらえ、自宅でもできそうな体操をしたりして、ゆっくりと克服してしまおうというのが本書です。
じつは、著者の樺島和尚は、自身が幼い頃からぜんそくに悩まされ、そのせいで「プチうつ」でもあったということですが、我が身を駆使して試行錯誤したすえ、「病むことさえできる大きな健康」ということにふと気付くのです。そして、いろいろな体操やEM菌を使ったり、簡単な遠赤外線装置を自作したりして、自らはついにぜんそくを克服してしまわれました。
発刊に先駆けて、我々スタッフは主要都市の書店へ営業に出かけました。その時のこぼれ話。
本書の見本をみた書店員さん云く、「“プチうつ”、“ぜんそく”、“アトピー”と、キーワードが多すぎて、どのコーナーに置けばいいか困りますね~」。
でも本書は、どれにも対応してるんですもの、仕方がない。でも確かに欲張りすぎたかもしれない……、と、装丁を担当した私は思うのでした。
それからもう一つ。本書には、家庭でできる簡単な体操を、やさしいイラストで説明しています。このイラストを書いてくれたのが、吉岡綾乃さん。関東に住む彼女は私の知人で、本業はデザイナーですが、イラストも描かれるので、今回の本のイラストをお願いした次第。
お願いした当初はわからなかったのですが、実際に描いてもらうことになった頃、吉岡さんがご懐妊中ということがわかり、なんと発行予定の11月が出産予定だとか。
すりあわせの難しいイラストを、著者とイラストレータと我々編集担当とでメーリングリストを作って連絡を密にして、なんとか無理をたのんで、無事発刊に間に合いました。
なんと予定日の二週間前になるまで仕事をさせてしまったので、本当に申し訳ないことでしたが、どうか元気な赤ちゃんを産まれることを心から祈っています。
さて皆さん、こんな一冊、お読みになってみられませんか。