タシチョ・ゾンと呼ばれる、国王のオフィスを訪れた。
ここは半分は政治の為のオフィスであるが、同時に宗教界の最高権威ジェ・ケンポを頂点とするブータン仏教の総本山でもある。
各地方にゾンはあり、どこでも半分政治・半分宗教という形をとっていた。
ガイドは、ゾンを城と言っていたが、元々はチベット圏における行政区画の単位の一種だったようだ。
戦争の際などには、要塞としての役目もあったとか・・・。
ゾン内では、必ず正装をしなくてはならない。男性の正装は以下のような格好。
大きな白い布を身体にぐるりと巻いているが、カムニという。正装時の必需品!
政府高官などは赤をつけ、大臣は山吹色、一般人は白だそうな。
雨であっても傘をさしてはならないこのゾン(外国人観光客は脱帽・襟のついた服・サンダル以外の履き物と決まっている)で、なんとか天気はもちこたえてくれた。
ふと空を見ると虹が。美しい。
ブータンには、仏教画を専門的に学ぶ学校があるようだ。
このように、ゾンはもちろんのこと、民家などにも頼まれてペインティングすることがあるという。
彩色豊かで美しい。
壁に描かれていた曼荼羅。これは時間(時空?)を表わすのだそうな。>ガイド談
ん~。 他に六道輪廻図のようなものもあり。
-4friends-とガイドは言っていた。協力しあう事、また平和を象徴する絵だそうな。
鳥が蒔いた種に兎が水をやる。猿が肥料を与えて象が木を守る。そうして出来た果実を、今度はこのように協力して収穫し、分かち合う。寺院やいたる所で見られる。
高台から見たタシチョ・ゾン。