少し前に、ヴァイオリニスト・葉加瀬太郎さんのコンサートを見に行きました。
普段、美しいもの美しいものと、せっせと寺巡りや美術館巡りを繰り返す私ですが、幼い頃から楽器などを習っていたわりに、さほど音楽の世界に興味がありませんでした。
コンサートもお誘いを受けるままにでかけたのですが、生の美しい音色とは、ここまで人をひきつけるものなのか……と久々に心より楽しみ、癒されました。
葉加瀬太郎さんのお人柄の素晴らしさもさることながら、その他のベースやチェロ、ギター、パーカッション、ピアノなどを担当されるメンバーの方達も、見るからに皆個性的で素敵な方々でした。そして、そんな個性が一体となって作り出す音色は、人々の心を打つのも当然で、感動の一夜でした。
……さて後日、色々な事が重なり、小々イライラしていると、テレビから優しい音色が。葉加瀬太郎さんのヴァイオリンでした。すーっと心が穏やかに、優しい気持ちになれるのが自分でも不思議なくらいでした。本当に美しいものとは、どのような分野のものでも、心の栄養になるのですね。