ボルゲーゼ美術館展 -京都国立近代美術館-


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12月27日まで開催の、ボルゲーゼ美術館展へと足を運びました。
この“ボルゲーゼ”というのが、地名なのか名前なのかお恥ずかしながら何も知らぬままにでかけました。
この“ボルゲーゼ”というのは、枢機卿やローマ教皇をも輩出したイタリア名門貴族だそうです。
今回は、カラヴァッジョやベルニーニのパトロンであった枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼ(1576年-1633年)が集めたコレクションのうち、ルネサンスからバロックへの変遷を観る事ができる展観となっていました。
それにしましても、やはり西洋絵画は、キリスト教・聖書がある程度わかっていないとその絵を理解することは難しい事を痛感しました。


一番に感動したのは、ありがちかもしれませんが、伊達政宗の派遣した慶長遣欧使節・支倉常長の肖像(西洋絵画で描かれた日本人の肖像としては最古のものらしいです)でした。
堂々として気品溢れる面持ちは、西欧の貴族にひけを取らぬ立派さ。
衣装はさすがに伊達政宗の家臣だけあって、その当時の日本では異端な物なのかもしれませんが、職人の細かい仕事にて贅をこらした物と見受けられ、美しく斬新なものでした。
当時の日本の武士の気概をそこに観た感があり、日本人である事を誇らしく思えるような絵なのでした。


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