描かれた能 -細見美術館-


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京都岡崎の細見美術館にて、2月14日まで開催されていた、「描かれた能 -絵で楽しむ 文様が語る」。
お能や狂言を鑑賞する機会は度々あっても、あの美しい衣装や扇子などをじっくり間近に拝見する機会は滅多にありません。
しかも国立能楽堂が所蔵する逸品となれば、なおさら行かねば!と滑り込みセーフででかけました。
長い年月が経ち、作られた当初の色が褪せてなお輝き続ける能装束に、感慨もひとしおでした。雪持ち椿の意匠がことのほか美しく、気に入りました。
また、舞台で使う道具類などの展示もあり、中でも、「道成寺」にて使う釣り鐘が展示してあり、興奮しました。
女性の、恐ろしくも悲しいまでのいかんともしがたい情念、また、その魂が昇華されるのを是非一度観てみたいと思っていますが、まだその機会に恵まれません。
先に鐘を観て、新たに想像を膨らますのでした。
2月20日から始まる展観は、雅の意匠-かぐやの婚礼調度と雛道具-。こちらも楽しみです。