新刊のご案内 -校訂本 宗門葛藤集 訓注・和訳-


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『校訂本 宗門葛藤集 訓注・和訳』
3月3日発刊
訓注・道前宗閑
A5判/上製本/420頁
3,885円
『宗門葛藤集』は、我が国の禅門において、口訣を秘密伝授する密参禅の公案集として作られた日本禅録である。
元禄二年(1689)、現代で言うところの第一版が出され、安政五年(1858)、最終的に確立刊行。大正五年、『塗毒鼓』の中に編集収録され、今日、参禅者の必須不可欠本となっている。
長年“伝統室内で育った”著者も、『塗毒鼓』に収められる『葛藤集』に参じた。ところが、著者が改めて、『葛藤集』を読んでみると、そこに見たものは、甚だしい誤字誤記、脱字脱文、衍字衍文、また訓読の誤りであった。
江戸期に成立した『葛藤集』は、その伝統を重んじる余りか、平成の現代に到るまで、テキストクリティークがまったくなされていなかったのである。
著者は痛感した、「禅録が各国の言葉に翻訳されつつある現代、このような旧態依然たる態度を取り続けることは最早通用しない」と。
かくして、著者の“伝統との格闘”が始まった。
そして、従来の『葛藤集』原文の誤りを正し、訓読を改め、語注を付し、さらに、和訳の老婆心切を施したのが本書、校訂本『宗門葛藤集』である。
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