日蓮宗八本山の一つ、立本寺の桜です。立派なご本堂の参道に咲く桜が美しく。
夏には蓮も咲き、朝早くからアマチュアカメラマンで賑わうひそかな人気スポットです。
最近、ある看板に気がつきました。
「ここは神聖なお寺の境内です。散歩・通行・通り抜けの場所ではありません。必ず本堂前で合掌礼拝してから通って下さい」と。
一昔前の日本では考えられない事ですね。神仏を無視して通り抜けをする……とは、なんとなく悪い気がしたり、なんだか背中がもぞもぞするというか、いけない事をしている気がしたものです。
書かなくてはならない……というのはゆゆしき事だなぁと思いましたが、ただ、何の悪気もなく、知らなかった人にとっては、「お、そういうものか」とちょっとした“気づき”にもなるし、良い事なのかな?!現代社会には必要なのかもな?!とも思いました。
そうはいっても京都では、まだ朝に夕に、町のいたるところに祀ってあるお地蔵さんにそれは美しい姿で手を合わせる方を毎日みかけます。神仏に合掌する姿はとても美しく、いつどこで誰を見ても私の胸を打ちます。娑婆で生きる我々に必要なものとは何か……というのを考えさせられます。