-丁寧ということ-色と布と語りあう日々 清水繭子氏(染色家)


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前々から一度訪れてみたかった、総合地球環境学研究所環境思想セミナー
今回は染色家、清水繭子氏(略歴やおおまかな今回のセミナー内容などはHPをご覧下さい)。
さて、「丁寧」とは、皆さんはどのような事だと思われますか?
自分で言うのもなんですし、おおげさかもしれませんが、「私は丁寧の目利きではないだろうか…」と自分自身に思う事があります。
私が思う「丁寧」は、きちんとした「思い」がこめられているもの。手間や労力を惜しまずになしとげられたもの。「丁寧」は裏切らない分ごまかしがきかない。普段の生活でいうと、料理がそうです。丁寧につくられた料理には「はっ」とする美味しさと安心があります。
清水さんが、「その物の真の色をまっすぐに引き出したいんです。その時に出る透明感を大切にしています」というような事を仰っていましたが、その、素材を思う心や、真摯な姿勢がもう既に「丁寧」なのだと思います。



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丁寧に作られた料理を普段から食し、丁寧に作られた様々な美しいものを見ていると、だんだんにその物からにじみ出るキラキラ光るオーラが、わかろうとしなくても見えてくるのではないかと思います。丁寧なものは、その輝きを常にたたえているのであって、気付くか気付かないかはその物を見るこちら次第。
さて、地球研が主催するセミナーであるからには、この「丁寧ということ」から、私達の日々の暮らしの中における“丁寧”を考え、人と自然について、地球環境云々にまでつなげてゆかなくてはならないのかもしれないが、今回は私個人の感想として色々と書かせていただきました。
ただ、このような素晴らしい方達のセミナーを無料で行ない、感心ある方達が集まり、集まった人々がその日の思いを持ち帰り、周りの人々へ話してゆく事によって、地道ながらも本来の目的へ繋がってゆくのだろうな…と思うのでした。

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