瓔珞筒アナナス


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我が実家で咲いた瓔珞(ようらく)筒アナナス。
ブラジルからアルゼンチンにかけて分布するというパイナップル科のこの花、非常に強く、ほったらかしにされていても必ず花をつけてくれ、株分けしなくてはならないほどに増えている。
名前がわからず私が調べて父にこの名をつげると、「観音経にも瓔珞…と出てくるよ」と。調べれば瓔珞とは、(1)珠玉や貴金属に糸を通して作った装身具。もとインドで上流の人々が使用したもの。(2)仏教で仏像の身を飾ったり、寺院内で、内陣の装飾として用いる(三省堂『大辞林』)とのこと。
昭和の始めごろに日本に入ってきたというこの花に、一体誰がこのような美しい名前をつけたのだろう。
南米生まれのこの花をグロテスクという人もいるのだが、我が実家では茶花よろしく掛花入れに一輪入れて飾るのだが、なかなかに珍しく面白いものである。