第9回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅1 -島原・角屋-


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島原大門をくぐって

5月18日(火)、恒例の“禅と文化”の旅を無事終える事ができました。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
行程はこちら

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島原角屋

お天気にも恵まれたこの日、まず向かった先は島原の角屋もてなしの文化館。
詳しくはホームページをご覧いただくとしまして……。
角屋に通うに相応しい客人達をもてなす為に、様々な趣向をこらした座敷や、営業当時は客の目に触れる事はなかった台所や帳場などを拝見しました。
座敷では、学芸員の方に詳しく説明いただいたからこそ気付く事のできる意匠も数多く……。釘隠しや襖の引き手、襖紙、床の間の天上、欄間、あらゆるところに当時の職人のプライドが感じられる素晴らしい技が見られました。



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2階も見学させていただきましたが、青貝の間といって、部屋中に螺鈿(らでん)細工が施された座敷の贅沢な事といったら……。今では土壁に螺鈿をほどこす方法は伝えられておらず、新たに作る事ができないそうな。これだけ科学技術が発達した現代において、その工法がわからないとは。我々はおごっていてはいけないな……と思いました。
また、同じくこの2階では、与謝蕪村や円山応挙の襖絵など、美術館に納められてしまえばガラスケースごしにしか見る事のできないものが、本来の姿、“襖絵”として間近に見られる事にも、参加者の皆さんはいたく感激されたようでした。

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1階の広間からは、素晴らしい庭と茶室が。皆さん大満足でため息ばかり。余裕をもって時間を取ったつもりでしたが、まだまだ見学していたい……と名残惜しく思われたようでした。また違う季節にでも是非足を運んでいただきたいと思います。
文化館の皆様には様々な事を教えていただき、大変お世話になりました。
ありがとうございました。
つづく。