新刊『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 西村惠信著


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既にお知らせのとおり、7月8~10日に東京のビッグサイトにて行なわれる「第17回 東京国際ブックフェア」に、弊所は三年目の今年も出展(ブース№3-21)するが、それにあわせて数冊の新刊を発売する。
その一冊が、こちら、『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』(西村惠信著・定価1470円〈税込〉)である。
本書について、著者の弊所西村惠信所長は、あとがきに次のように書かれているので全文引用してみよう。

 多くの人が、「禅は面白そうだが、難しくて分からない」という。まさにその通りである。たしかに禅に関心を持つ人は多いが、実際に禅が分かっている人は、殆んどいないであろう。禅というものは、始めからそういうものであるらしい。
 ところで今日、どこの書店にも、禅の書物が汗牛充棟のごとくに並んでいる。それらはごく平易に書かれたものから、きわめて専門的な『禅録』の訓注まで、さまざまである。
 それらを読んでみても、どれも、分かったようで分からないものばかりであろう。そこがまた、禅のもつ固有の魅力でもあるとも言える。分からないものに対してこそパッションを起こすのが、人間というものの本性なのだから。
 そういうわけで人々は、「禅」とはいったい何かが、もっと知りたくなる。そして、頭の先だけででもいいから、禅の片鱗を垣間見たいと思う。これは大切なことだ。それがなければ、人が奥深い禅の玄旨に向かう道は、閉ざされてしまうからだ。
 本書において著者は、人間にとって共通の関心事である、生き方や死に方についての禅語を撰び、これらに日常生活からのコメントを書いた。
 禅をほんとうに体得しようとすれば、一生かけても足りないであろう。しかし一般の人々にも、厳しくてしかも楽しい「禅」という宗教に、「親しむ」ことは許されるであろう。
 そう、凡人にとって程遠いものと思われている「禅」は、どこの家の周りにも、茶の間にもいっぱい転がっている。本書が、多くの風景写真とともに編集されているのは、そのような禅の日常性に、親しんでもらうための意図に他ならない。読者がこれらの美しい自然の風景を通して、禅の風光に触れていただければ幸いである。

本書に掲載するカラーの風景写真は、全点研究所スタッフのもの。このブログでも登場した写真もある。
一つの話は2~3ページで完結するので、気軽に楽しめることと思われるので、是非ご購読をお願いしたい。
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