『歩々清風』堀内宗心著 -私の好きな一文-


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-私の好きな一文-と勝手に題しまして、これから度々、研究所から出版した書物の中より、ことのほか私が個人的に気に入っている、大好きな文章をご紹介してゆきたいと思います。
ただただご紹介するだけですが、素晴らしい文章ですので、皆さんにじっくり味わっていただき考えていただく為、個人的感想は省きます。
『歩々清風』堀内宗心 -お茶を教えるということ- より
 自分で点前をしてみて感じることは、お茶の点前の中に、自分で自分を律するという修練の含まれているということであります。
 自分の手足の動き、手足の位置など、一見たいしたことではないはずであります。これは禅宗の修行のなかでもまた大切なことであります。坐禅は、生理的に精神的体調を調えるうえに非常に有効な手段でありますが、お茶の点前は、自分の身体の隅々までを意識して制御している間に、ひょっとして、自己解脱につながる契機ともなるのであります。