第17回 東京国際ブックフェアを終えて


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去る7月8日~11日、お知らせしていたように、東京ビックサイトにて「第17回 東京国際ブックフェア」が開催され、今年も多くの来場者がみえた。
昨年比で135%の増加だそうで、四日間合計で約87000人もの方が、一年に一度の、いわば「本の祭典」にお越しいただいたようだ。
禅文化研究所は、筑摩書房や河出書房、中央公論など、大手出版社に近い大通りにブースを構えさせてもらい、スタッフ一同、張り切って集客に務めた。
もちろん、一般書のようにはいかないが、毎年お越しいただく愛読者の方々はもちろんのこと、我々が呼びかける「禅文化研究所」の声を聞き止めていただき、ふと立ち寄っていただいた方も数多く、新刊『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』を中心に、たくさんお買い求めいただき、ありがたいことだった。
ブックフェアでは多くの出版社が割引販売をしており、特に高額書籍を求めるのには絶好の機会だと思う。去年までは我々スタッフも、休憩時間に他社の書籍をみたり求めたりしたいのだが、今年は大盛況で、そんな時間さえなかったほどで嬉しい悲鳴だった。
一方、今年はあらたな企画で、妙心寺派東京禅センターのスタッフである若手僧侶のお二方(小林師と富岡師)にお願いして、合計13回に渡る「禅セミナー -椅子坐禅と禅語に学ぶ-」を、ブース内で開催した。
椅子席を10席ほど用意してのミニセミナーではあったが、13回すべてが満席で、土日には立ったまま熱心に聞き入る方、椅子坐禅ならぬ起立坐禅までしておられる方もおられた。
もちろんフェア開催中のことであるから、他のブースからの呼びかけ声や、来場者の話し声はかなりの音量で響いていたのであるが、我が禅文化研究所のブースでは、簡単な坐禅の説明の後、拆(たく)と引磬(いんきん)が鳴って止静(しじょう)に入ると、ブース内だけが静寂になり、参加者からのα波が出ているのか、話ながら通りかかる人達も声をしずめるほど、独特の空気を放っていた。
来年もブックフェアは、同じ東京ビックサイトで行なわれるが、東館という更に大きなエリアで開催されるとのこと。現時点で、禅文化研究所も出展の仮申請を済ませたが、正式に出展するということになれば、またお知らせするので、是非ご来場いただきたい。

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