禅の寺

冬の天龍寺

仕事にて、天龍寺を訪れました。 嵐山界隈もさすがに雪の降るこの日は人も少なく……。 ですが、そういう冬の、凛と張り詰めた空気の日に禅寺を訪れると、もやもやしていた事、何となく不安だった事を、「悩んで考えていても仕方ないか」とスッキリ払ってく...
4.スタッフ便り

千住真理子さんコンサート -シンフォニーホール-

彼女が紡ぎ出す音色に、「本当に優しく、慈しみ深くあるということは、とても柔らかく強くあること」と、改めて思いました。 しなやかな強さが無くては、深い慈しみを帯びた音色は奏でられないのでしょう。 彼女の人としての在り方、その人生が音に出ていて...
1.禅文化研究所の仕事

絵解き涅槃図

来たる2月15日は、各地のお寺にて、お釈迦様が涅槃に入られた日を記念して行なわれる涅槃会の日です(旧暦により3月15日に行なわれるお寺もあります)。 涅槃会には、本堂に涅槃図という大きな軸がかけられます。涅槃に入られ、北枕で右脇を下にして安...
二十四節気

節分会、そして立春 ―二十四節気―

まずは自坊で満開の蝋梅から。 今日は節分。各地で節分会が行なわれていることでしょう。 禅文化研究所事務局長が宗務総長の重責を勤められる嵯峨・天龍寺でも、今日は節分会です。朝8時から午後5時までのようですから、お近くの方は参詣されては如何でし...

古都フエの大教会 -ベトナム-

ベトナム紀行。 以前、臨済宗・ティエンムー寺を紹介しましたが、このティエンムー寺がある古都フエは、町が世界遺産に登録されています。 ホテルからの風景は上のような感じ。やはりフランス統治時代を思わせる建物が大半を占めますね。 ベトナムには仏教...
美術館・博物館

魯山人寓居跡 いろは草庵

良い時代だなぁ……と、感慨深く。 石川県は加賀市の山代温泉にある、魯山人寓居跡にお邪魔してきました。 現在は、いろは草庵といって、魯山人の人生の軌跡を辿れる場所となり、公開されています。 集まるところには集まるのですね、面白い人が……。 賢...
3.その他の寺社

碁石山 -小豆島八十八箇所・二番札所-

先日の一番札所に続きまして、二番札所です。 神仏習合の名残で、巨大なお大師さんが上の写真のような風景を見下ろし、小豆島を守って下さっているよう……と思えば、金毘羅宮も祀られていたりします。 修験の場であった事を伺わせる断崖を登ってゆくと、浪...
本の刊行

季刊『禅文化』223号発刊

★今号の「吾が師を語る」は、瑞巌僧堂の吉田道彦老師にご登場いただき、先師加藤隆芳老師と平野宗浄老師についてのお話を伺いました。「お二人とも病気勝ちで、あまりおそばで過ごしていないので、お話しできるようなことがなくてね」とおっしゃりながら、山...
3.その他の寺社

油日神社 -滋賀県甲賀市-

白洲正子さんの著書、『かくれ里』に紹介されており、前々から一度訪れてみたかった油日(あぶらひ)神社を参拝。 山深い甲賀の地。道中、ある地点を過ぎたところから明かに大地のパワーみなぎり、静かながらも力強い気を感じる地域に入ってゆきます。 そう...
3.その他の寺社

洞雲山 -小豆島八十八箇所・一番札所-

弘法大師空海が、讃岐と京を往復する際に度々立ち寄ったとされる小豆島。 そんな小豆島にも、島内に八十八箇所の霊場があります。 訪れましたのは、一番札所の洞雲山。杉の巨木が鬱蒼としげる中をゆくと、大師堂が(下写真)巨大な岩盤の下にあります。 さ...
自坊つれづれ

篤信家のお婆さんの葬儀に思う

私が兼務している檀家3軒の小さなお寺(実は由緒はかなり古い)があり、その開基の家系で今も檀家総代をされているお家のお婆さんが、さきごろ97歳という天寿を全うされ逝かれました。 自坊の檀家さんでもご自宅での葬儀が少なくなってきたなか、自宅にて...
二十四節気

大寒 ―二十四節気― 「かんずり」の雪さらしの頃

本日は、二十四節気の第24番、トリの大寒です。小寒で寒の入りをして、この大寒の終わる立春前日までが一年中で最も寒い「寒のうち」ではありますが、実は蕗(ふき)のとうが芽を出すのもこのころですから、もう地面の下では春の準備が始まっているのですね...
各派管長・老師のことば

山田無文老師

山田無文老師は、禅文化研究所の初代所長でしたが、花園大学の学長も長く勤められました。 当時花園大学では、春と秋に各々5日間の摂心があったようです。 全学を挙げての摂心で、教員、職員、学生は全て参加することになっていました。 ところがある摂心...
4.スタッフ便り

真空管のラジオ。電池式。

たぶん昭和ごく初期の真空管ラジオ。電池を電源とし、ラッパ型のスピーカーで鳴らす。真空管はナス型の201A(直熱型の三極真空管)が5本、バリコンが三つ、かご型のコイルが三つなど、見た目は豪華だが、作りが何となく素人くさい。町のラジオ屋さんの組...
豆知識

「コンフォートハンド」の講習会 -臨床僧の会・サーラ主催-

『臨床僧の会・サーラ』が主催する「コンフォートハンド」の講習会を受講した。 コンフォートとは、元気づける・慰め・痛みを和らげるなどの意味を持ち、コンフォートハンドは、心理学・生理解剖学を基に構築されたハンドマッサージである。香り・言葉がけ・...