美術館・博物館

浅川伯教・巧兄弟の心と眼 -東洋陶磁美術館-

大学を卒業して間もない頃、何もわからぬままに(今もわかりませんが)骨董街をウロウロとしていた私は、とある店の前で白く静かに輝く白磁の壺(李朝の壺)に惹かれて立ち止まりました。そして、若さゆえか何の躊躇も無く、一見さんお断りのようなお店の中へ...
技を訪う

『禅文化』220号 技を訪う -ヨガ-

日々の生活で出会った素晴らしい様々な“技”を、季刊『禅文化』にてご紹介しています。 本ブログでもご紹介させていただきます。 その他の記事はこちらから。 --------------------------------------------...
美術館・博物館

藤田美術館 -岸野承 彫刻展-

次号の季刊『禅文化』取材の為に訪れた、伊賀の土樂窯。床に飾られていた彫像に心奪われました(次号に写真掲載予定です)。 伺えば、岸野承さん作の“雲水”とのことでした。 彼の個展があるならば是非教えて欲しいと言っていた所、大阪の藤田美術館にて、...
美術館・博物館

重春 -北村美術館-

6月12日(日)まで開催中の北村美術館(京都市上京区)の展観、“重春”。 昨年旅立たれた表千家の重鎮・久田宗也宗匠の御著書『重春 四季の茶心』から“重春”という名を拝借し、そのテーマにちなんだ茶道具の展示となっています。 いつも思うのですが...

白豪寺 -奈良・高畑-

秋にも訪れた白豪寺。有名なかの五色椿には遅かったか…と思いながらもGWに訪れてみました。ちょうど散椿の美しい時で、咲いても散っても美しい椿の花に眼福の一時。 前回訪れた時は、宝物館の閻魔像にいたく惹かれましたが、今回は地蔵菩薩のあまりの美し...
美術館・博物館

長沢芦雪 奇は新なり -MIHO MUSEUM-

6月5日で終了しましたが、ミホミュージアムで開催されていた長沢芦雪展へと足を運びました。 御存知、円山応挙のお弟子さんなわけですが、応挙とは違って、-奇は新なり-との副題がある通り、我々(当時の江戸の人々)をあっと思わせるような息のむ作品が...
豆知識

芒種 -二十四節季-

今日は二十四節季の9番目「芒種」。新暦で6月6日頃。旧暦で考えると1ヶ月ほど早い時期のことになり、実際の日本の今の時期とはちょっと違うことになりますが、二十四節季は中国ではじまり日本にも長い間に染み込んできた文化ですから、今後もそのままの日...

奈良少年刑務所

奈良の旅が続きます。 宿の方に、「少年刑務所もご覧になってきたら」と言われ、何も知らなかったので少しびっくりしましたが、詳細を聞いているうちに思い出しました。 お坊さん(臨済宗)だったうちの祖父が保護司をしていた関係で、奈良の少年刑務所を視...

般若寺 -奈良市-

奈良豆比古神社からすぐ近く、前々から気になっていた般若寺を訪れてみました。 飛鳥時代(629)に創建されたこの寺の魅力(私が思う)は何と言っても楼門(国宝・鎌倉時代)と、元は聖武天皇の創建と伝わる十三重石宝塔(重文)でしょうか。 天平時代に...

奈良豆比古神社

奈良市内、奈良坂にあります奈良豆比古神社(ならづひこじんじゃ)。宿泊したホテルの方にお聞きして行ってみました。地元の方の情報はさすが!です。 創建は771年。光仁天皇の父施基(志貴)親王などを祭る社との事。 ことに私が興奮しましたのは、“翁...
京都

落語デビュー -立川志の輔 独演会-

京都造形芸術大学内にあります春秋座。大学内とは思えないような、花道までついた立派な舞台です。 前々から一度落語を観に行きたいと思っていたところ、お誘いをいただき、立川志の輔 独演会【“中村仲蔵”その他】を観に訪れました。 大がかりな舞台装置...

柳生街道をゆく その5

柳生街道クライマックス、柳生の里です。 こちらには臨済宗大徳寺派、芳徳寺があります。柳生宗矩が、父・石舟斎宗厳の供養のため、澤庵和尚を勧請開山として創建。柳生家代々の墓所となっている禅寺です。 宗矩の末子、列堂義仙(1636~1702)が第...
美術館・博物館

茶の美の源流 唐物 -野村美術館-

いつもポスターと拝観券をお送り下さる野村美術館様。他の職員の手に渡る事はほぼ(いえ、全く)無く、私がいつもお邪魔させていただいております。とても有り難い事です。 今回の展観は“唐物”。 茶の湯になじみの無い方には???かもしれませんが、読ん...
本の刊行

第18回 東京国際ブックフェア

今年も、「東京国際ブックフェア」が東京ビッグサイトで開催されます。 弊所は去年まで3年連続で出展しておりましたが、今年は出展をいたしません。 ご期待いただいていた皆様には、申し訳ありませんがご了承くださいませ。 その理由は(言い訳ともいいま...

柳生街道をゆく その4 -円成寺-

柳生街道を歩く上で大きな目的地の1つ、円成寺です。 真言宗の古刹で、本尊は運慶作と伝わる大日如来。本尊そのものもさることながら、光背もそれは美しく、どっしり本堂におはします御姿は、まさに大日如来らしく宇宙そのもののような大きさを感じました。...