各派管長・老師のことば

茶の湯 -相国寺派 有馬頼底管長-

DVD撮影の一環として、この日は相国寺派、有馬頼底管長の茶の湯のお点前を撮影させていただいた。 撮影カメラがあろうとも、何ら気にされることもなく、淡々と濃茶点前をされる有馬管長。 午後からは初釜があるとのことで、お正月らしい道具組に新春の訪...
京都

待合 -DVD撮影 相国寺にて-

昨日に引き続き、DVD撮影にて訪れた相国寺。 管長の茶の湯点前の撮影だが、ちょうどこの日は午後から初釜があるとのこと。 待合を少し覗かせてもらった。 待合(まちあい)とは、招かれた客が待ち合わせる、茶事や茶会の為に茶室に入る前の待機場所のよ...
京都

雪の相国寺

一連の管長老師の収録(禅文化研究所より、この春にDVD発売予定!)で、相国寺を訪れました(1/27)。 この日は朝から雪。家を出る時から、「雪降る寺の美しさはいかばかりか…」と、寒いながらも心は暖かく楽しみにでかけました。 静かな境内で、音...
自坊つれづれ

陶工に号をつける -山寺のある一日-

この山寺に、二人の青年が突然登って来たのは、もう十年も前のことである。一人の方は、村の若者であった。二、三年前に、お婆さんのお葬式を出したので憶えていた。もう一人の方は、初顔であった。村の青年が言うには、その若者は、青年の奥さんの弟で、出身...
2.禅の文化

「白隠フォーラム」開催のご案内

花園大学国際禅学研究所主催 東京禅センター協力のフォーラムについて、お知らせです。 【白隠フォーラム】 日本臨済宗中興の祖 白隠慧鶴禅師の禅画に関する講演会を開催いたします。一般民衆に対して、禅画や仮名法語など平易な手段を用いて禅を説かれた...

アジャンター石窟寺院その2 -インド-

仏教窟として有名なアジャンターの石窟群は、第1窟~第30窟まであり、それぞれが部屋のように存在しており、僧院を石窟に置き換えたヴィハーラ窟と、ブッダを象徴するチャイティヤ(聖なるもの)窟があります。時代としては、紀元前1世紀頃の前期窟と紀元...
禅の寺

相国寺特別拝観 -京の冬の旅-

京都市観光協会主催の、非公開文化財特別公開がはじまっています(3/18まで)。 冬は寒くて…と、なかなか足を運びにくい京都ですが、凛とした空気の中、名刹を訪ねるのは心身ひきしまる思いがして、とても良いものです。 今回の冬の旅では、臨済宗の本...
1.禅文化研究所の仕事

永源寺を訪ねて

禅僧のことばのDVDシリーズ収録も、第一弾の予定は、残すところ大本山永源寺管長、篠原大雄老師だけとなった。 先日、その事前打ち合わせの為に、撮影監督の映像工房サンガの児玉氏とともに、冬の永源寺を訪れた。 永源寺派の本山である、瑞石山永源寺は...

暗(くらがり)峠

近鉄平岡駅(大阪府)で下車し、近鉄生駒駅(奈良県)まで歩いてみた。行く手に立ちはだかるものは、大阪と奈良を隔てる生駒山地である。大阪側からの登りは傾斜も急でかなりきついが、奈良側は比較的なだらかである。 県境の暗(くらがり)峠を越える。かつ...
美術館・博物館

『京都五山 禅の文化展 』 -九州国立博物館-

太宰府の九州国立博物館にて、-足利義満600年御忌記念「京都五山 禅の文化展」-が開催されています。  *2月24日(日)まで 京都五山とゆかりの寺院から、中世の禅文化の名品が一堂に集うまたとない機会。 来館の皆様には、栞いろは歌-禅のこと...
禅の寺

禅寺に忍者あらわる?!

*嵐山・天龍寺にて 「和尚さん、ここは禅宗の寺ですよね?」。 「そうだよ」。 「どうして忍者がいるんですか?」。 と、20代ぐらいの若者が尋ねます。 何を言っているのかわからず聞き直すと、若者は庫裡(くり)玄関の衝立の達磨大師図を指すのです...

アジャンター石窟寺院その1 -インド-

今回の旅のメイン。アジャンターの石窟寺院を訪れます。 拠点となるオーランガバードの町から、車で2時間半ほど。 途中、デカン高原の壮大な景色を目の当たりにします。 昔、地理の教科書を見つつ、なんて広い地域にまたがっているんだろう…と思っていた...
各派管長・老師のことば

禅僧の言葉 -建仁寺管長-

一連の管長老師のビデオ収録で、臘八接心のあけてまもない早朝の建仁寺僧堂を訪ねた。 建仁寺へと拝観者が多く訪れる本坊庫裡とは少し離れた場所に建仁寺僧堂はある。 本日お話をうかがう建仁寺管長の小堀泰巌老師とも親しく接したことがなかったが、わが国...
2.禅の文化

墨跡勉強会 -東京禅センター-

本日は、臨済宗妙心寺派の東京禅センターから、講座のおしらせです。 なかなか他では無い機会かと存じます。東京近郊の方は是非ご参加下さい。 【墨跡勉強会】 花園大学・国際禅学研究所の芳澤勝弘先生をお迎えして「墨跡勉強会」を開催しております。墨跡...
滋賀

田舎寺の越年

昨年は「僞」の歳として幕をおろし、かくして新年を迎えた。 毎年より少々早めに仕事おさめをした禅文化研究所ではあるが、自坊のある私は、結局年末の大掃除期間が長くなっただけということで、ありがたいやら何やらわからない。 昨年末は雨続きで、28日...