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花園大学歴史博物館開館20周年記念「両足院―いま開かれる秘蔵資料―」

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、2020年春に予定していた本展覧会は中止を余儀なくされていましたが、感染者数が落ち着いてきたこともあり、花園大学の「新型コロナウイルス感染症拡大防止のための花園大学行動活動指針」がレベル1になりましたので、改めまして、事前予約制にて下記の通り展観させていただくことになりました。どうぞ、ご予約の上、本展にお運びいただきますようお願い申し上げます。 花園大学歴史博物館開館20周年記念「両足院―いま開かれる秘蔵資料―」  両足院(京都市東山区)は龍山徳見(1284~1358)を開基とする建仁寺山内塔頭です。龍山徳見は建仁寺開山・明庵栄西(1141~1215)の法脈・黄龍派につらなる傑僧であり、両足院では師の法灯と教えが連綿と堅持されています。 また両足院は、五山文学における最高峰の寺院のひとつとしても知られています。江戸時代には、五山のなかでも学徳抜群の傑僧に与えられる「碩学」が授与されるなど、学問盛んな「建仁寺の学問面」の中核を担いました。さらに、両足院住持のうち雲外東竺等が碩学として対馬・以酊庵に輪住し、対朝鮮外交の一翼を担いました。このようなことから、両足院には質・量ともに他に類を見ない典籍が伝来しています。 このたび、花園大学歴史博物館と禅文化研究所(デジタルアーカイブス事業)との共同にて、書跡・典籍・絵画を中心とする両足院所蔵文化財の調査を行う機会を得ることができました。その共同調査の成果として、両足院の多彩な寺宝のなかから未紹介資料を中心に展観します。寺史関連資料をはじめ、以酊庵関連資料、中世・近世絵画の優品を通じ、両足院が歩んだ道を辿ります。 また、会期中に近くの花園会館にて2回の「記念講演会」を実施します。詳しくはこちらをご覧下さい。 出品作品: 明庵栄西像  絶海中津賛 室町時代(14 ~ 15 世紀)[後期] 龍山徳見像  室町~桃山時代(15 ~ 16 世紀) [前期] 額字「両足院」  安慎徽筆 江戸時代・延宝6 年(1678) [後期] 墨梅図  希世霊彦賛・伝周文筆 室町時代(15 ~ 16 世紀) [後期] 達磨図  雲谷等顔筆 桃山~江戸時代(16 ~ 17 世紀) [前期] 列子図  伝曽我蛇足筆 桃山~江戸時代(16 ~ 17 世紀) [後期] 布袋図  月舟寿桂賛 室町時代・大永6 年(1526) [前期] 蓮池観音図 伝明兆筆 室町時代(16世紀) [後記] 月夜墨梅図  維明周奎筆 江戸時代(18 ~ 19 世紀) [後期]    など両足院所蔵資料を展示会期:2021年11月29日(月)~2月3日(木)  ※会期中、大幅な作品の展示替を行ないます。  前期:2021年11月29日(月)~12月25日(土)  後期:2022年1月7日(金)~2月3日(木)休館日:日曜日、祝日、12月17日(金)、12月27日(月)~1月6日(木)    ※但し、大学行事により臨時休館する場合があります。開館時間:10:00~16:00(土曜日は14:00まで)      事前予約制 事前予約方法についてはこちらをご覧下さい⇒花園大学歴史博物館における一般公開再開のお知らせ.PDF会場:花園大学歴史博物館(無聖館4階) 入館料:無料主催:公益財団法人 禅文化研究所、花園大学歴史博物館協力:両足院*お問い合わせは、花園大学歴史博物館(TEL 075-811-5181・FAX 075-811-9664 )まで。ちらしPDFは両足院展リーフレット.pdfからどうぞ

禅文化研究所紀要

32号~無償でPDF ファイルを配布します。また、印刷媒体としての販売分はありませんのでご了承下さい。 (オンライン版)ISSN 2758-318X(冊子版)ISSN 0289-9604       投稿ご希望の方へ(pdf)
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2021年

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特別事業

通常の事業の他に、年度を限って特別に執行される事業の情報です。

季刊『禅文化』

年4回(1、4、7、10月の25日)発行。 特集やグラビア、連載など、毎号さまざまなコンテンツを掲載しています。 禅の初心入門者の方から、上級者・研究者の方まで読んでいただける豊富な内容です。 バックナンバーも購入可。(品切れの場合はコピーサービスもいたします〈有料〉。)     定価:1,320 円(税込) A5 変形判・平均170 頁             季刊『禅文化』年間購読(最新号より)   ・年間購読会員の方には、年4 回発行の季刊『禅文化』を送料サービスでお届けいたします。・最新既刊号より送付いたします。         季刊『禅文化』目次一覧  
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唐代語録(『祖堂集』)研究会

〔班長 西口芳男〕講師:衣川賢次(花園大学教授)参加者:川島常明(大通院住職)/松岡由香子(山水庵庵主)/久保讓(禅文化研究所研究員)/鈴木洋保(花園大学非常勤講師)/鈴木史己(南山大学講師)/土屋昌明(専修大学教授)/藤田和敏(相国寺寺史編纂室研究員)/陳菲(花園大学修士前期課程:中国留学生:法名空慧)/羅旌超(花園大学大学院:中国留学生:法名道悟)/王珂(花園大学修士前期課程、留学生)/葛研(花園大学修士前期課程、留学生)/吉本えみり(ヤスイキヨシ事務所)   『祖堂集』は『景徳伝灯録』の編集に先立つこと52年、完存する禅宗灯史の書としては現存最古のものであり、現代の禅に直結する唐五代の禅の資料の古層をなすものとして貴重であります。北宋初期の当時の最高の知識人の刊削裁定を経た『伝灯録』に比べて、野趣に富んだ生の資料を提供してくれるものであり、口語研究の資料としても、近年、とみに注目を集めています。既に40年前、この研究班では、入矢義高・柳田聖山の指導のもとに読まれ、当時の原稿によって『訓注祖堂集』(国際禅学研究所報告第8冊、2003年)として当時の成果が発表されました。現在は『祖堂集』を成立させた福州の雪峰教団の禅師をメインにして深く読み進め、『祖堂集』成立の背景を探ることを目的としています。令和2年度は卷十一の惟勁禅師章(全五則)の第三則より読み始め、越山鑒眞大師章(全三則)、睡龍和尚章(全十五則)の第十四則までの計二十則を読み進んだ。コロナ禍により研究会は後期よりの開催となった。2020 年10/9、10/23、11/13、11/27、12/11、2021 年1/22、2/12、2/26、3/12。※本研究会は、以前は唐代語録研究A班として、入矢義高先生や柳田聖山先生を講師にして、研究を進めておりました。研究対象となった文献は以下のとおりです。敦煌出土文献/初期北宗関係塔銘資料/六祖壇経/菩提達磨南宗是非論/荷沢和上五更転/南陽和上壇語/曹渓大師伝他(昭和40年度)南宗関係塔銘資料/歴代法宝記/達磨禅師観門/悟性論/法性論他(昭和41年度)古尊宿語要(昭和42年度)古尊宿語要(継続)/祖堂集(昭和43年度)祖堂集(継続)(昭和44年度)絶観論/観心論/達磨禅師論/頓悟真宗論/頓悟真宗金剛般若達彼岸法/門要決/禅門経/大梅山法常禅師語録/洞曹語録(昭和45年度)洞曹語録(継続)/信心銘/大匠警策/禅門秘要決/十牛図/祖堂集(昭和46年度)祖堂集(継続)(昭和47~54年度)真字正法眼蔵(昭和55~平成2年度)大慧 正法眼蔵(平成3~21年度秋)祖堂集(継続)(平成21年度秋~)
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江湖開山等語録研究

班長:能仁晃道 臨済宗各派寺院の協力により、日本国内寺院の開山・中興開山等が残した語録類を整理し、訓注を行なっていきます。臨済宗各派寺院の協力により、日本国内寺院の開山・中興開山等が残した語録類を整理し、訓注を行なっていきます。日本禅宗史上重要なものが多いにも関わらず、本山以外の寺院に残る語録類の訓注は、殆どなされておりません。令和2年度は、松島瑞巌寺の洞水東初禅師の語録の訓注を終了し、令和3 年10 月に瑞巌寺より書画類の図録と併せて発行。平林寺開山の『石室録』の訓注を終了しており、コロナ禍により令和7年10 月に刊行延期となっています。また令和4年には、永源寺(滋賀県)の『一絲和尚語録』の訓注を刊行しました。
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西田哲学研究会

世話役:秋富克哉 西田幾多郎博士の著作を通して、西田哲学の本質を知ろうとする研究会です。『一般者の自覚的体系』の第二論文「述語的論理主義」を読了して、第三論文「自己自身を見るものの於てある場所と意識の場所」に取り組んでいます。
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大蔵会(講読会)

班長・班員:〔幹事 森 哲郎〕秋富克哉/位田佳永/井上克人/今泉元司/岩本明美/大井和也/大塚幸子/大橋良介/岡田勝明/香西克彦/小嶋 孝/小林圓照/小林 恭/齋藤義一/清水大介/垂谷茂弘/花岡永子/藤田正勝/森下温美/吉江孝美/吉田叡禮 『大乗起信論』講読研究会を引き継いで、関係研究者の自由参加を大幅に認めた形で、平成7年度より『大蔵会』という名称ではじまった、宗門に関する基本書を購読する研究会です。 現在は、『華厳五教章』を講読しています。 約20名の参加者は、大学教員、大学院卒業者であり、若手の仏教専攻の研究者がチューターとなり、テキストの解読・解釈のみならず、狭義の学会を超えた現代世界での「仏教」(修行)の意義などをめぐって討議が重ねられています。  『華厳五教章』の講読研究を経て、現在は、継続して『成唯識論』に取り組んでいます。チューターは大井和也氏が務め、参加者は十数名ですが、現象学関係の研究者も含めて、各自熱心にとり組んでいます。大橋良介氏の協力で日独文化研究所が研究会の場所を提供してくださっています。
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海外交流