活動一覧

日本禅宗史・禅語録研究班

事業活動

Activity

近年すすめられてきた研究の一つに、日本禅宗史や日本の禅僧の語録の訓注解読がある。日本臨済宗中興の祖とうたわれる白隠慧鶴禅師の自筆刻本をもとにすすめられた、仮名法語の研究は、既に成果も発表されています。今後も全国の由緒寺院より研究依頼された祖師方の語録研究などを中心として、我が国における禅宗史ならびに語録研究を進めていきます。
default_image 研究中

江湖開山等語録研究

班長:能仁晃道 臨済宗各派寺院の協力により、日本国内寺院の開山・中興開山等が残した語録類を整理し、訓注を行なっていきます。臨済宗各派寺院の協力により、日本国内寺院の開山・中興開山等が残した語録類を整理し、訓注を行なっていきます。日本禅宗史上重要なものが多いにも関わらず、本山以外の寺院に残る語録類の訓注は、殆どなされておりません。令和2年度は、松島瑞巌寺の洞水東初禅師の語録の訓注を終了し、令和3 年10 月に瑞巌寺より書画類の図録と併せて発行。平林寺開山の『石室録』の訓注を終了しており、コロナ禍により令和7年10 月に刊行延期となっています。また令和4年には、永源寺(滋賀県)の『一絲和尚語録』の訓注を刊行しました。
default_image 研究中

『延宝伝灯録』研究

班長:藤田琢司班員:阿部理恵 日本の禅僧・居士ら約千人の伝記である、卍元師蛮が撰述した『延宝伝灯録』の訓注を行ないます。本書は江戸時代までの日本禅僧の伝記の集大成として位置づけることができますが、歴史学の成果に加えて難解な禅語の知識が不可欠であったため、従来訓読等が刊行されたことはありませんでした。 令和2年度は内容見直しのため休止としたが、現在、令和7年3月の刊行に向けて作業を行なっている。  
default_image 終了

『元亨釈書』研究

班長:藤田琢司・能仁晃道・阿部理惠 虎関師錬による日本最古の仏教通史『元亨釈書』の訓注を行ないます。『元享釈書』のテキストとしては今までは国史大系本が使用されることがほとんどでしたが、本研究ではそれを一新し、著者自筆本の含まれる東福寺本を底本として使用しました。また全文影印の書き下し文を附し、さらにほぼ全ての固有名詞に辞典風解説を付す作業を行なっています。 現在、訓読文および事項注釈が完成し、正確を期するため更なる内容検討を継続中です。また校正・索引の作成を開始しました。平成23年11月21日に成果刊行『訓読 元亨釈書』全二巻を発表しました。