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松山バレエ団「くるみ割り人形」を鑑賞してきました

  11月16日(土)、松山バレエ団の「くるみ割り人形」の大阪公演(フェスティバルホール)を弊所の職員3名で鑑賞させていただきました。なぜバレエを観に行くの?と思われるかもしれません……。それは一ヶ月ほど前に松山バレエ団の方が弊所にお越しくださったのがきっかけです。なんと総代表であり日本のクラシックバレエのパイオニアである清水さんは、いつも大切に弊所の書籍を読んでくださっているとのことです。そしてこのたび、ご丁寧に挨拶に来てくださり、大阪公演にご招待くださったのです。主演は日本バレエ界のレジェンド・森下洋子さん。クリスマスの夜を舞台に、醜い人形を一心に大切に思い守ろうとする少女クララの美しい心が輝く物語です。クララの美しくひたむきな愛を森下さんが繊細に演じておられ、華やかなお衣装、豪華絢爛の舞台装置、企画、演出、オーケストラによる演奏……言葉は無いけれど、心で感じる芸術であり、どれを取っても素晴らしい舞台でした。我々はもちろんバレエに精通しているわけではないのですが、足や指先まで洗練されたポーズを保たれていたり、軸のぶれないバランスや表現力には素人目でも感銘を受けました。清水さんは「禅とバレエは通ずるものがあります。」とおっしゃっていたそうですが、その意味が分かったような気がします。3時間近くにも及ぶ講演の最中、手足の先まで美しい所作をずっと保つ集中力。そう簡単なものではないはずです。真摯に打ち込み、自分自身と向き合う禅の価値観を学び、バレエに活かしておられるのかもしれませんね。このたびは素晴らしい講演にお招きいただき、誠にありがとうございました。

禅僧の修行生活とは?『雲水日記』のご紹介

  梅雨に入り、毎日ものすごい湿気ですね。じめじめとした空気が続く毎日ですが、気持ちだけでも爽やかに参りたいところです。さて、昨秋より幣所ではじめました、横田老師によるyoutubeコンテンツ。毎月動画をアップしておりますが、毎回たくさんの方から反響をいただきうれしい限りです。その中で特に反響が大きかったなぁと感じるのが、【所長おすすめの本】今も昔も変わらない?禅僧の修行生活とは?の動画です。   この動画でご紹介したのが『新装版雲水日記 -絵で見る禅の修行生活』という書籍。 以前から幣所の人気書籍ではありましたが、なるほどうなずけます。こちらの作者である佐藤義英和尚は半世紀以上も前に亡くなっている方でありますが、自身が若き日の修行道場の日々を生き生きと描かれています。 病床にあること10年、その間、東福寺での修行体験をもとに、この絵日記風の画文を書き上げたとのことです。この書籍を手にとっていただいた方はお分かりかと思いますが、96枚もの絵が掲載されており、「これを一人で描き上げたの?!」と誰しもが思うほどですね。スケッチをするでもなく、頭の中の記憶だけでこれだけのクオリティの絵を96枚も描き上げたというので驚きです。   僧侶の方は思い出に浸ることができることでしょう。あまり知られることがない禅僧の修行生活。さまざまな出来事が生き生きと伝わるとても楽しい内容です。難しくない文章で書かれていますので、一般の方でも読みやすい一冊です。横田老師もおっしゃっていましたが、昔の話かと思いきや、この中で令和の今も行われていることもたくさんあるということです。雲水の皆さんはまさに昔にタイムスリップし、日々修行に励んでおられるのですね。こんなに大変な修行をしているのか!と禅宗のお坊さんの修行には、頭が下がることでしょう。研究所スタッフからもおすすめさせていただきます。 書籍の詳細・ご購入は→こちら