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サンガセミナー②高台寺特別参拝【後半】

ブログ禅

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2024/10/31
催し物・レポート


(※サンガセミナー高台寺参拝・前半のブログ記事は→こちら

[つづき]続いて造園家の北山浩士先生より庭園の解説をしていただきました。
高台寺の東山を借景とした庭は、橋を挟んで左手に、緩いラインが美しい築山と鶴島、右手側に亀島が配されています。「ここが鶴の頭で……」との解説に、なるほどと頷いておられる参加者の方もいらっしゃました。

偃月池に架かる「楼船廊」の中心にある観月台は伏見城から移築されたもので、ねねが秀吉を想ってこの場所から月を眺めたとも言われています。観月台の前面には池があり、こちらは月が昇ると、水面に映る月も楽しめるように工夫されているのだとか。なんとも幻想的な空間です。



四季折々の豊かな自然に囲まれ、特に秋には紅葉の名所として名高い高台寺。ライトアップも始まり、連日多くの観光客の方で賑わっているそうです。

その後、開山堂や龍図の解説があり、さらに臥龍廊をのぼって通常非公開の北政所の墓所「霊屋」の内部へ。
こちらは高台寺職員の方でも普段は中に入れないのだとか……。


須弥壇には厨子を挟み、秀吉とねねの像が安置されています。
今もねねが眠っている霊屋。須弥壇を彩る、緻密な「高台寺蒔絵」を間近で見る機会は極めて貴重で、参加者の皆さんもとても感動しておられたようです。



続いて境内の高台部にある2つの茶室へ。内部には天井がなく、天井が傘を広げたようなようすから命名された「傘亭」。そして珍しい二階建て構造の茶室「時雨亭」。境内で最も高い位置にあるこの時雨亭からは、京都市内が一望できます。


今回のサンガセミナーも、とても貴重な体験ができた2時間になったのではないでしょうか。講師の先生方、高台寺の職員の皆さまには大変お世話になりました。
そしてご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
今後も拝観の企画をしていきたいと考えておりますので、今回参加できなかったという方も、またの機会にぜひご参加をお待ちしております!

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