カートは空です
花園ZEN講座 ‐傑僧・南天棒!‐ in 海清寺
ブログ禅
Blog
2025/02/15
催し物・レポート

2月15日(土)、禅に関する教育・研究・教化を担う、花園大学国際禅学研究所・妙心寺派教化センター・禅文化研究所が協働して実施する「花園ZEN講座」が無事終了いたしました。
テーマは、昨年100年遠諱が厳修された「南天棒」こと中原鄧州禅師(1839~1925)。その遺風を伝える海清寺(兵庫県西宮市)にて、鼎談、墨蹟・禅画の公開とギャラリートーク、坐禅体験に法話と、盛りだくさんの内容で実施した当日の模様を、一部ご紹介します。
まずは、遠諱事業にも深くかかわられた佐々木丞平氏(花園大学歴史博物館館長)・政道徳門老師(圓福寺住職)・志水一行氏(妙心寺派宗務本所特別研究員)による鼎談から(司会は、花園大学国際禅学研究所副所長の飯島孝良氏)。昨年、3期にわたって行われた南天棒の特別展(花園大学歴史博物館館)より、南天棒の書画をご紹介をいただき、作品を通じて禅風を偲びました。
つづくギャラリートークは、今回の目玉ともいえる試み。本堂における露出展示で、実際に南天棒の墨蹟や禅画を間近にご覧いただきました。鼎談でもお話がありましたが、「あるべき場所」に掲げられた作品は、よりいっそう活き活きして見えた気がしました。

こちらは海清寺住職・荒川玄梁老師による坐禅指導の模様。堂内には、同寺住職を勤められた春見文勝老師(1905~1998)によるヒマラヤの大雄峰が描かれています。当日は寒い一日でしたが、冬の禅堂は気持ちが引き締まりますね。荒川老師の法話は、わかりやすい言葉で本質に迫られ、大変心に響くものでした。海清寺では毎月第二土曜日(1・8月除く)に法話会が実施されています。どなたも拝聴できますので、お近くの方はぜひ一度お運びいただき、老師とお会いいただきたいと思いました。
100名を超える皆さまと禅に親しむひとときを持てましたこと、大変うれしく思います。ありがとうございました、次回もぜひよろしくお願いいたします。