大愚(たいぐ)和尚語録・拾遺・行実

DAIGORO
平成24年7月10日発売

A5判/函入上製/272頁
訓注: 能仁晃道
ISBN978-4-88182-268-5

行実は、明和五年(1768)に写された「大愚和尚行実並徒弟記 全」(岐阜南泉寺本)を底本に、語録は年紀不詳ながら無著道忠筆といわれる「大愚和尚語録」(京都龍華院本)を底本に、拾遺は年紀不詳の「大愚和尚語録拾遺」(岐阜正眼寺本)を底本にし、ほかに岐阜多福寺本、
京都法輪寺本も併せ見て本書の訓注を行なった。
語句索引付き。

愚堂東寔禅師(1577~1661)、雲居希膺禅師(1582~1659)、そして、この大愚宗築禅師(1584~1669)。私はこの3人を自分勝手に「江戸前期の三大禅匠」と呼んでいる。この禅匠たちは、青年のころは行脚修行を共にし、大法なってからは、愚堂禅師は妙心寺に三住して一派の重鎮的存在となり、雲居禅師は松島瑞巌寺を中興し、道歌集『往生要歌』をもって庶民教化に勉め、大愚禅師はいわゆる「大愚派三十六刹」を開山中興して臨済禅の挙揚に励んだ。
―能仁晃道 〈まえがき〉より

6年後に迎える大愚禅師の350年遠諱にさきがけて、愚堂禅師・雲居禅師の語録を訓注した能仁晃道が完成させた三大禅匠の語録訓注、ここに完結。
在庫あり
5,500  (税込)
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