入谷 仙介/松村昂 著
A5判・560頁
ISBN978-4-480-32313-2 C1315
寒山は謎の人物である。森鴎外が『寒山拾得』で語るように、隋のころ天台の山中で乞食生活をしたという伝説と、竹木石壁に書きちらしたという詩三百余首のみが残る。それらの作品は、実は唐の中ごろの詩だという説もある。それは奔放自在、理想境寒山に託して高い超越的境地を語るかと思えば、凡人の凡情、みにくい世態に鋭い観察を示す。大胆に俗語を駆使して、深い宗教的思索を歌ったその詩は、中国の文学における一大孤峰である。
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