禅文化研究所紀要26号

KIYOU26

発行日:2002/12/22

はじめに/村井 康彦
永島福太郎先生略年譜・著作目録(抄)/(執筆者五十音順)
五山文学における禅月の受容 ―絶海中津『蕉堅藁』を起点として―/朝倉 和
雪嶺永瑾について/今泉 淑夫
堺・向上庵一路について/上田 純一
岡松一品の事/大塚 実忠
守護大名 山名氏と禅宗―とくに栖真院開創について―/岡部 恒
中世備後府中の考察/小川 信
「世阿弥と禅林用語」小考―「ジョーシキ」の語を中心に―/表 章
塩津地頭熊谷氏と空谷明応と長生宗久尼―『菅浦文書』と『大徳寺文書』との接点―/加藤 正俊
宋代禅刹の住持差充とその周辺 ―僧の遊行と庶民の信仰―/金井 徳幸
奥文鳴について/木村 重圭
千少庵伝断章/熊倉 功夫
茶禅一味/倉澤 行洋
禅宗十方住持制の再検討/斎藤 夏来
無住一円『聖財集』における四句の体系/末木 文美士
長楽寺三世一翁院豪の尺牘/〓木 秀樹
天文期の大徳寺/竹貫 元勝
伊達千廣の「和歌禅話」草稿について/伊達 宗泰
古渓と利休/谷 晃
禅僧と茶の湯 ―天正期の堺を中心に―/谷端 昭夫
『空華室日記』序論 ―大綱宗彦と千家の宗匠たち―/筒井 紘一
南都の珠光 ―利休が夢想した道祖像―/戸田 勝久
板渡の墨蹟/西尾 賢〓
貫休「山居詩」試譯註(上)/西口 芳男
肥後菊池氏の対外交流と禅宗・港町/橋本  雄
『〔古賛抄〕』翻刻と解題/堀川 貴司
中国禅宗スタイルの創始者・慧可/松岡 由香子
『南方録』と青木凡鳥/山田 哲也
如大縁由の寺院と室町幕府/山家 浩樹
瓢鮎図・再考/芳澤 勝弘
沢庵和尚大和名所めぐりの文(増補)/永島 福太郎

在庫あり
7,700  (税込)
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新刊
ZENSHU_GO

令和6年10月発刊

“漢文の中からよみがえる禅者たちの肉声”
いにしえの禅僧たちの有名な故事や問答を読みながら漢文の語義と語法を基礎から一つ一つ学んでゆく懇切な入門書

小川 隆 著

A5版 並製本/442頁
ISBN978-4-88182-340-8

在庫あり
2,970  (税込)

GOROKU
四六判・320頁
ISBN978-4-88182-225-8 C0015
小川 隆著


-禅録の読みは絶え間なく変化している-
多くの禅籍の通読から、唐代禅の問題関心の推移と連関を読み取り、その脈絡のうえに個々の問答を位置づけ、それらを相互に結び付けながら読み解いてゆく。本書はその方法に則った唐代禅宗の思想史的素描の試みである。
在庫あり
2,530  (税込)

GOROKU2
平成22年7月20日発売
著・小川隆(駒沢大学教授)
46判並製/272頁
ISBN978-4-88182-253-1 C0015


-宗門第一の書『碧巌録』と宋代禅の特質を考える-
圜悟は唐代禅の問答をどのように読みかえ、そのなかからどのように宋代禅独自の論理と表現を生み出していったのか――本来、それなりの意味をもっていた唐代の問答を、いかに脱意味的な「活句」に読みかえ、それを無事禅批判と大悟の要求に結びつけていったのか――その様相をあくまでも『碧巌録』本文の精読を通してたどってゆく。
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2,200  (税込)

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【白隠禅師の漢文語録、初の完全訓注と現代語意訳】
  
本書は白隠慧鶴禅師の漢文語録である『荊叢毒蘂』全九巻、および『荊叢毒蘂拾遺』一巻、それに編者の考えで補充した補遺、そして、これに単著として刊行された『宝鑑貽照』を、付録としておさめ、訓注し現代語訳したものである。
現存する各種書き入れ本を参考に訓注し、また近年、訳註者自身の研究成果をふんだんに盛り込んだ綿密な注釈により、白隠研究の集大成ともいえる一書。

*本書は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所の臨済禅師一一五〇年・白隠禅師二五〇年遠諱事業による出版助成を受けて刊行します。



訳注 芳澤勝弘
A5判 上製本 カバー装
巻1~6 総1148頁 
ISBN978-4-88182-281-4 C0015
在庫あり
16,500  (税込)