禅文化研究所紀要28号

KIYOU28

発行日:2006/2/20

はじめに/永島 福太郎加藤正俊先生略年譜・著作目録(抄)
中世禅僧の十宗観/〓木 秀樹
虚堂智愚と南浦紹明 ―日本僧紹明の在宋中の動静について―/佐藤 秀孝
南宋来日禅僧無学祖元を論ず ―主に彼の来日の動機と性質とについて―/夏 應元
刃水木について/加藤 一寧
元僧無夢曇〓xと日本/榎本  渉
天龍寺供養の史的意義をめぐって/西山 美香
入寺疏の序について/山口 隼正
東隆寺蔵諸山疏/西尾 賢隆
南北朝期における東班僧の転位と住持/川本 慎自
室町期関東公方の公帖発給/斎藤 夏来
室町期五山社会における力者の役割について/竹田 和夫
五山版『新撰貞和分類古今尊宿偈頌集』考―「大日本仏教全書」所収本文の補完をめぐって/朝倉 尚
絶海中津の自然観照(上)/朝倉 和
華叟宗曇筆『法語』(酬恩庵所蔵)について/早苗 憲生
中世濃尾と日峰宗舜/竹貫 元勝
中世上野国北部における臨済禅の展開について―二つの雲谷寺を中心に―/山世紀
中世五山禅院の外門/細川 武稔
画僧霊彩の朝鮮行/橋本  雄
相国寺法住院と法住寺/山家 浩樹
一休「祖師摘茶」画賛について/芳澤 勝弘
横川景三筆法語一幅について/今泉 淑夫
森大狂旧蔵 本朝禅林撰述書目 翻刻と解題/堀川 貴司
妙心寺への紫衣出世勅許をめぐって ―〓林宗棟を中心に―/末柄  豊
南化玄興の行実を『虚白録』に見る/脇坂 玄淳
江月宗玩「探幽斎之記」について/西口 芳男
南明東湖の遺芳・三種/小林 圓照
黄檗頂相について/大槻 幹郎
『道歌心の策』小考/小野 恭靖
禅と女性の思想形成 ―祖心・橘染子から平塚らいてうへ―/末木 文美士
あとがき/西尾 賢隆
執筆者一覧
英文目次

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7,150  (税込)
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令和6年10月発刊

“漢文の中からよみがえる禅者たちの肉声”
いにしえの禅僧たちの有名な故事や問答を読みながら漢文の語義と語法を基礎から一つ一つ学んでゆく懇切な入門書

小川 隆 著

A5版 並製本/442頁
ISBN978-4-88182-340-8

在庫あり
2,970  (税込)

GOROKU
四六判・320頁
ISBN978-4-88182-225-8 C0015
小川 隆著


-禅録の読みは絶え間なく変化している-
多くの禅籍の通読から、唐代禅の問題関心の推移と連関を読み取り、その脈絡のうえに個々の問答を位置づけ、それらを相互に結び付けながら読み解いてゆく。本書はその方法に則った唐代禅宗の思想史的素描の試みである。
在庫あり
2,530  (税込)

GOROKU2
平成22年7月20日発売
著・小川隆(駒沢大学教授)
46判並製/272頁
ISBN978-4-88182-253-1 C0015


-宗門第一の書『碧巌録』と宋代禅の特質を考える-
圜悟は唐代禅の問答をどのように読みかえ、そのなかからどのように宋代禅独自の論理と表現を生み出していったのか――本来、それなりの意味をもっていた唐代の問答を、いかに脱意味的な「活句」に読みかえ、それを無事禅批判と大悟の要求に結びつけていったのか――その様相をあくまでも『碧巌録』本文の精読を通してたどってゆく。
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【白隠禅師の漢文語録、初の完全訓注と現代語意訳】
  
本書は白隠慧鶴禅師の漢文語録である『荊叢毒蘂』全九巻、および『荊叢毒蘂拾遺』一巻、それに編者の考えで補充した補遺、そして、これに単著として刊行された『宝鑑貽照』を、付録としておさめ、訓注し現代語訳したものである。
現存する各種書き入れ本を参考に訓注し、また近年、訳註者自身の研究成果をふんだんに盛り込んだ綿密な注釈により、白隠研究の集大成ともいえる一書。

*本書は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所の臨済禅師一一五〇年・白隠禅師二五〇年遠諱事業による出版助成を受けて刊行します。



訳注 芳澤勝弘
A5判 上製本 カバー装
巻1~6 総1148頁 
ISBN978-4-88182-281-4 C0015
在庫あり
16,500  (税込)