訓注 懶齋集 全二巻

RANSAI
鉄山宗純禅師400年遠諱記念刊行

鉄山宗鈍禅師(1532~1617)の語録に、訓読、注記、及び意訳を施したものである。禅師の400年遠諱を記念して、平林寺から刊行された。

A5判 上製本 函入 乾852ページ・坤800ページ

鉄山宗鈍禅師は、天文元年(1532)、現在の山梨県甲府市古上条に生まれ、恵林寺で得度した。のちに静岡清見寺の東谷宗杲、京都では南化玄興や五山僧として名高い策彦周良に参じ、妙心寺に晋住した東谷に再び参じてその法を嗣いだ。詩文の才はこの頃より発揮され、妙心寺住持の綸命もあったが固辞し静岡県(駿河)の臨済寺第四世となる。甲斐の武田信玄の外護にあった臨済寺は深く武田家と関係するが、勝頼の没後、今度は徳川家康の帰依を受けることになる。家康は鷹狩りの際に立ち寄った荒れ果てた平林寺を武蔵野に移し復興する念を起こし、その中興開山に鉄山禅師を迎えたのである。平林寺の復興とともに、臨済寺の復興にも尽力した禅師は、妙心寺にも再住し三門修復などを果たした傑僧である。
訓注・能仁晃道
発行・平林寺
在庫あり
27,500  (税込)
+
シェアする

関連書籍

新刊
ZENSHU_GO

令和6年10月発刊

“漢文の中からよみがえる禅者たちの肉声”
いにしえの禅僧たちの有名な故事や問答を読みながら漢文の語義と語法を基礎から一つ一つ学んでゆく懇切な入門書

小川 隆 著

A5版 並製本/442頁
ISBN978-4-88182-340-8

在庫あり
2,970  (税込)

GOROKU
四六判・320頁
ISBN978-4-88182-225-8 C0015
小川 隆著


-禅録の読みは絶え間なく変化している-
多くの禅籍の通読から、唐代禅の問題関心の推移と連関を読み取り、その脈絡のうえに個々の問答を位置づけ、それらを相互に結び付けながら読み解いてゆく。本書はその方法に則った唐代禅宗の思想史的素描の試みである。
在庫あり
2,530  (税込)

GOROKU2
平成22年7月20日発売
著・小川隆(駒沢大学教授)
46判並製/272頁
ISBN978-4-88182-253-1 C0015


-宗門第一の書『碧巌録』と宋代禅の特質を考える-
圜悟は唐代禅の問答をどのように読みかえ、そのなかからどのように宋代禅独自の論理と表現を生み出していったのか――本来、それなりの意味をもっていた唐代の問答を、いかに脱意味的な「活句」に読みかえ、それを無事禅批判と大悟の要求に結びつけていったのか――その様相をあくまでも『碧巌録』本文の精読を通してたどってゆく。
在庫あり
2,200  (税込)

KEISO1
【白隠禅師の漢文語録、初の完全訓注と現代語意訳】
  
本書は白隠慧鶴禅師の漢文語録である『荊叢毒蘂』全九巻、および『荊叢毒蘂拾遺』一巻、それに編者の考えで補充した補遺、そして、これに単著として刊行された『宝鑑貽照』を、付録としておさめ、訓注し現代語訳したものである。
現存する各種書き入れ本を参考に訓注し、また近年、訳註者自身の研究成果をふんだんに盛り込んだ綿密な注釈により、白隠研究の集大成ともいえる一書。

*本書は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所の臨済禅師一一五〇年・白隠禅師二五〇年遠諱事業による出版助成を受けて刊行します。



訳注 芳澤勝弘
A5判 上製本 カバー装
巻1~6 総1148頁 
ISBN978-4-88182-281-4 C0015
在庫あり
16,500  (税込)