白馬蘆花に入る

HAKUBA
◆推薦:松原泰道 禅語は“ほとけの智慧の訪れ”であるが、折角の訪れの意味がわからなくては何もならない。本書は、修禅の経歴の多い著者が、禅意をこめつつ禅語を人生論に展開して平易に説いてくれている。生涯指針の書である。

◆研究所より
禅語の解説本としてはめずらしく、四季に分けてそれぞれの季節ごとに味わい深い禅語を収録しました。四季ある国に住む私たちだからこそ味わえるような禅語の情景、またその美しい情景の奥にある真の意味を知り、普段の生活においても、四季を感じ、禅語の意味から生きる糧、ヒントを得ていただきたいです。

◆人生創造の手がかりとしての禅語録◆
私たちが自分の人生をただ何となく無気力に生きるのでなく、悔いのない、生きがいのある人生を送ろうと思えば、人生を創造してゆかねばなりません。創造していく以上、そこに目的(希望)があります。目的(希望)の裏には悩みがあります。この悩みには精神的なもの、物質的なものの二つがあります。その悩みを一つ一つ解決してゆくところに、人間の生きがいと幸せがあるはずです。一方の目的の達成のために、近世の物質文明は人間が作り出したもっとも貴重な、しかも確実な方法でした。しかし、もう一方の精神的な悩みの解決を怠ったために、いろいろな問題を生み出しました。(途中略)今こそ人間のこころを取り戻し、自主性を回復し、精神的な課題を解決する時です。(「まえがき」より)

◆著者略歴
細川景一(ほそかわけいいち)
昭和15年11月 愛知県中島郡平和村に生まれる。
昭和27年4月 臨済宗妙心寺派龍雲寺住職、細川宗源師を頼って上京、得度。
昭和38年4月 駒沢大学仏教学部卒業後、臨済宗妙心寺専門道場に掛錫。近藤文光老師、松山寛惠老師に就き禅道修行。
昭和51年5月 龍雲寺住職に就任。
龍雲寺住職、(財)禅文化研究所理事長、花園大学講師、花園学園理事長、臨済宗妙心寺派宗務総長を歴任。著書に『枯木再び花を生ず』。

四六判 292頁 2001.11.24 発行
ISBN978-4-88182-158-9 C0015
在庫あり
2,200  (税込)
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