著・西村惠信(前・花園大学学長/禅文化研究所所長)
B6判並製/236頁
ISBN978-4-88182-325-5 C0015
これはオモシロイ!
摩訶不思議な小部屋(丈室)で維摩居士が説く、ブッダの教えを根本にした大乗仏教のボサツ道。
ブッダから見舞いの指示をうけた多くの弟子や菩薩たちが、病に伏した維摩居士のところへ行くのを頑なに断わるその理由とは……。
在家の居士である維摩は、出家の仏弟子や菩薩たちに大乗仏教の核心を説いて、次々と論破していくそのさまはまことに痛快で、ほかの仏教経典の様子とはまったく異なる。それは不思議かつ神通自在であり、決定的に実相を説いているのであった。そして読者は、あまりにもファンタジックなこの物語の中で、自分自身も維摩を中心とする菩薩たちの集まりのなかにいるような気になってしまうのだ。
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