白隠禅師法語全集 第2冊 於仁安佐美 巻之上・巻之下

ONI
白隠禅師が修行に臨む心得・方法を説かれます。その言葉は奥深く、僧俗問わず修行の現代的意義をも示唆します。相手が誰であれ、変わらず正道を説く白隠禅師のあり方に、我々も学ぶ所が多々あるでしょう。
訳注 芳澤勝弘 四六判 1999.7 発行
ISBN978-4-88182-132-9 C0015

【本文より抜粋】
お二人方様におかれましては、どのみち世間をお捨てになった出家の御身の上ですから、夏冬の御衣装も、朝夕のお食事にしても、何につけても質素になされますよう。たとえ多くの御馳走が御前に並べられても、その中の御気に入りになった一品だけを召されることです。またどうか、麻衣に綿の御小袖になされ、よろず質素に宿世の善果を失わず来生の菩提のための糧を残し貯えられますよう、ひたすらお祈りします。御給仕の人も、一度の御膳に五人も六人も侍るのは、いかにも騒々しい大層なことです。下々の者から見れば、いかにも豪華で結構なことに思いましょうが、恐れながら、み仏の御教えには少しも叶いません。どうか、毎日交代で一人ずつとお決めになり、残りの四人には誦経書写などの善事を勤めさせられますならば、菩薩道にも叶い、下化衆生にもなろうかと思います。
在庫あり
2,750  (税込)
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