資料収集

Collection

資料室の利用について

資料室では、当研究所が所蔵する資料が閲覧できます。
来所時には、本人確認のできる書類(身分証・運転免許証など)をお持ちください。
現在資料室の利用は予約制とさせていただいております。
ご来訪の際には、事前にこちらからご連絡いただきますようお願い申し上げます。
当資料室の書架は、図書や複製資料等が混配されているため、一般の利用者が書庫に入って直接資料を探すことをお断りしております。ご利用の場合には 蔵書SEARCH にて、ご希望の資料があるかを検索し、係の者に出納を依頼してください。
分類記号は日本十進分類表(NDC)に準拠していますが、仏教に関する図書には「花園大学図書館仏教書籍分類表」をもとにした独自の分類法Zen Studies Classification : ZSCを採用しております。
なお、原則として貸出はしておりません。
また資料の状態によって、閲覧を停止しているものがあります。

複写について

利用者個人の調査・研究を目的とする場合にのみ複写を受け付けます。
複写は、当研究所の所蔵資料に限り、著作権法上の範囲内で可能です。
料金についてはお問い合わせください。
なお、保存上の理由等により複写をご遠慮いただいている資料がございます。
所蔵している和漢古書の特別複製本サービスを提供しています。
なお、本格的和装製本でのご提供のため、完成まで時間がかかります。
ただし、破損等の理由により複製できない資料もございます。予めご了承ください。

蔵書について

禅文化研究所では、蒐集・購入等、あるいは有志の方々からの寄贈によって受け入れた資史料類を所蔵しています。
また、資史料の中には古典籍や洋書、設立以来、全国の臨済宗・黄檗宗寺院等を訪問して作成した複製資料(マイクロフィルムや写真版など)も含まれており、これらの資料は研究等のため所外の研究者にも公開しています。

所蔵資料の構成 2024(令和6)年1月現在(整理中)

  • 図書(和漢古書を含む) 26,619冊
    内、和漢書 10,415冊
      洋書 1,128 冊
  • 複製資料類 402点
  • フィルム類 290点
  • マイクロフィルム 276リール
  • シートフィルム 14枚
  • 巻軸 400件

その他、当研究所にて調査した寺院の墨蹟・絵画の写真、山田無文老師の提唱などを収録したオープンリールなど

特殊文庫

禅文化研究所では、蒐集・購入等、あるいは有志の方々からの寄贈によって受け入れた資史料類を所蔵しています。
また、資史料の中には古典籍や洋書、設立以来、全国の臨済宗・黄檗宗寺院等を訪問して作成した複製資料(マイクロフィルムや写真版など)も含まれており、これらの資料は研究等のため所外の研究者にも公開しています。

宗栄寺文庫 : Z1

昭和40年(1965)、愛知県犬山市の宗栄寺より寄贈された、禅と仏教学を中心とした袋綴本(和書)と洋装本 1,687 冊のコレクション。
冊子目録として『宗栄寺文庫目録』(禅文化研究所, 1966)があり、また和書のみ『和漢図書目録』([禅文化研究所], 2001)に掲載されています。現在、文庫の電子化を進めており、 蔵書SEARCHにて画像を公開しています。

FAS文庫 : Z2

近代日本を代表する哲学・仏教学者の一人である久松真一(1889~1980)の旧蔵書コレクション。袋綴本や洋書など 4,326 点からなり、その中には師である西田幾多郎からの書簡や自身の大学時代のノートなども含まれています。
冊子目録として『FAS文庫書籍目録 : 久松真一博士寄贈』(禅文化研究所, 1976)、和漢書のみの『久松文庫目録 : 船舶振興会助成』(禅文化研究所, 1976)、洋書については、常盤義伸氏による『F.A.S Library in Foreign Languages』(ZEN BUNKA KENKYUSHO, 1975)があります。
文庫の名称の「FAS」とは、 Formless self (形なき自己)に目覚め、 All mankind (全人類)の立場に立ち、Superhistorical history (歴史を越えた歴史) を創る の略で、久松博士の人間のあり方についての理想を標語としたものですが、博士の希望によりこの文庫名となりました。

積翠文庫 : Z3

元日本勧業銀行総裁で、禅籍の蒐集家として有名な石井光雄(1881~1966)の旧蔵書。積翠は石井氏の号で、蒐集した善本類については、川瀬一馬編『石井積翠軒文庫善本書目』(1942.10、のち1981.5 複製版)があります。
石井氏が蒐集した「積翠軒文庫」については、復刻版の川瀬一馬氏の序に「戦後間もなく散じてしまった」とある通り、当研究所のコレクションはその一部で、禅籍を中心とする袋綴本 742 冊からなり、特徴として貴重な書き入れ本などが割合多く集められていることがあげられます。
当文庫の冊子目録は未作成ですが、『和漢図書目録』([禅文化研究所], 2001)に掲載があります。また一部、禅文化財COLLECTIONにて公開中です。

福嶋文庫 : Z4

元花園大学名誉教授の福島俊翁(1889~1981)の旧蔵書。禅学を中心に漢籍や中国思想に関する 7,223 冊のコレクション。
冊子目録として『福嶋文庫蔵書目録』(禅文化研究所, [198-])があるほか、和漢書のみ『和漢図書目録』([禅文化研究所], 2001)に掲載があります。

聴松堂文庫

初期、季刊「禅文化」編集委員の横山文綱師(~1966)旧蔵の書画コレクション。昭和42年(1967)に、室町・桃山時代の禅僧の墨蹟を含む巻軸 170 件が寄贈されました。墨蹟目録は、日本船舶振興会の助成を受け、昭和51年(1976)に作成されています。作品の一部は 禅文化財COLLECTION にて公開中です。

寺西文庫

近代の漢学者である寺西乾山(1860~1945)旧蔵の袋綴本と書画のコレクション。図書 5,240 冊・巻軸 111 点で構成されています。蔵書の傾向は漢学中心で、中国の明・清時代に刊行されたものも含まれています。旧蔵者である寺西乾山は、当研究所の初代所長である山田無文老師の漢学の師であり、そのご縁によって、昭和59年(1984)にご親類より寄贈されたとのことです。
冊子目録には、『寺西文庫仮目録(巻軸ヲ含ム)』([禅文化研究所], [198-])があります。また、書画の一部は禅文化財COLLECTIONにて公開中です。

保寧寺文庫

埼玉県加須市の保寧寺の先住職、熊田応其師の旧蔵書コレクション。熊田師の「故人の行履を知るためにはなくてならない」との考えによって蒐集されたもので、袋綴本1,534冊からなる。
平成9年(1997)、埼玉県熊谷市・松岩寺の花岡禅博師の斡旋により、桐製の専用函に収められた状態で寄贈されました。集書傾向としては、禅籍・仏教書が中心ですが、中でも戒律に関する文献の多いことが特徴としてあげられます。冊子目録として「保寧寺文庫図書仮目録」(禅文化研究所, 1977)があります。図書の一部は禅文化財COLLECTIONにて公開中です。